論文掲載:ついに室温強磁性半導体を実現しました!
米国Applied Physics Letters誌に(Ga,Fe)Sbの室温強磁性半導体の研究成果が掲載されました。
半導体の室温強磁性はスピントロニクス研究の最重要な課題の一つであり、90年台前半から世界中の研究者が取り組んできました。しかし、今まで200K以下しか強磁性が観測できませんでした。
今回、我々は従来の研究とはまったく異なるアプローチで、狭ギャップ半導体GaSbに鉄原子をドーピングすることによって、非常に高いキューリ温度を実現できることを見出しました。鉄原子濃度を順調に伸ばして、ついに室温強磁性を実現しました。
本研究成果はAmerican Institute of Physicsによって注目論文として選べられ、Applied Physics Letters誌の最新号のカバーとして飾りました。
http://scitation.aip.org/content/aip/journal/apl/108/19
さらに、一般メディア向けの解説も掲載されます。
https://www.aip.org/publishing/journal-highlights/best-both-worlds
新しいメンバー
新しい卒研生の西嶋 健人君と八尾 健一郎君が研究室に参加しました。皆さんの活躍を期待しています。
新しいメンバー
ドイツからRobert Baumgartner君が、ベトナムからNguyen Huynh Duy Khang君が新しいメンバーとして研究室に配属しました。皆さんの活躍を期待しています。
第63回応用物理学会春季学術講演会で発表
第63回応用物理学会春季学術講演会で、B4の長峰君、M1の植田君と共同研究者のAnh氏が下記の発表を行いました。
[21a-W241-5] Epitaxial growth of Bi1-xSbx spin-Hall alloy on GaAs(111) substrates
〇植田 裕吾、ファム ナムハイ
[19p-P1-71] Magnetic properties of (In,Fe)As grown on vicinal GaAs substrates
〇長峰 諒英、吉田 統彦、田中 雅明、ファム ナム ハイ
[19p-W241-3] Observation of spontaneous spin-splitting in the band structure of n-type ferromagnetic semiconductor (In,Fe)As
〇Le Anh Duc、Pham Nam Hai、Tanaka Masaaki
論文掲載:Si:Mnを利用した可視光Si発光素子
SiにドープしたMn原子のd軌道間光学遷移を利用した可視光Si発光素子の研究成果がPhys. Rev. B誌に掲載されました。
Pham Nam Hai, Daiki Maruo, Le Duc Anh, and Masaaki Tanaka, “Visible-light emission at room temperature in Mn-doped Si light-emitting diodes”, Phys. Rev. B 93, 094423 (2016).
本研究は、3d遷移金属のd-d光学遷移を利用したSi発光素子としては世界初です。III-V族半導体を使わず、Siそのままを利用するため、Si発光素子の新しいメカニズムとして期待できます。
Si:Mn発光素子の(a)白黒高感度カメラ(b)可視光カメラによって撮影した発光様子、(c)発光スペクトル。E1とE2はMnのp-d混成軌道間の光学遷移に対応している。
応用物理学会機関紙のInside Outコラムに寄稿しました。
応用物理学会の機関紙「応用物理」Vol.85, No.3にPham准教授が寄稿したInside Outコラムが掲載されました。
論文掲載:強磁性半導体(In,Fe)Asの磁化過程の解明
光電子分光を専門としている東京大学藤森研究室と共同で、X線磁気円二色法を用いて、強磁性半導体(In,Fe)Asの磁化過程を解明した研究成果がPhys. Rev. B誌に出版されました。
今回の論文では、マクロな強磁性が出現する前に(T > TC)、強磁性なナノ領域が存在し、キュリー温度に近づけるとその密度が増えて、最後にナノ領域同士が繋がることでマクロな強磁性が発生している過程を明らかにしました(下図参照)。
応用物理学会スピントロニクス研究会第4回英語講演奨励賞
下記の発表が2015年秋期応物学会の英語講演奨励賞を受賞することが決定致しました。本賞は応用物理学会スピントロニクス大分類において英語講演 を行った学生講演者の中から、各中分類で最も素晴らしい発表をされた学生に送られる賞です。今回はGaFeSb真性強磁性半導体におおいて、世界で初めて室温を超えたキュリー温度を実証した研究成果が評価されます。
*Tu Nguyen, Nam Hai Pham, Duc Anh Le, Masaaki Tanaka; “High-temperature ferromagnetism in heavily Fe-doped ferromagnetic semiconductor (Ga,Fe)Sb”; 第76回応用物理学会秋期学術講演会; 16a-3A-10; 名古屋国際会議場; 2015年9月16日.














